ある幻想画家の手記

絵画、芸術について思いついたことを書き記してます。画廊はこちら『第三都市幻想画家 福本晋一 ウェブサイト』 http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukusin/ 歴史・事件論の『たまきちの「真実とは私だ」』もやってます。https://gensougaka.hateblo.jp/ メールはshufuku@kvp.biglobe.ne.jpです。

絵画

10年ぶりの自画像

私はあまり自画像は描きませんが、前描いたのがちょうど10年前の2012年だったので、ちょうど区切りもいいので描いてみました。自画像描いたら描いたでまた自分のこと何か分かるかもしれないとも思いまして。まず10年前、2012年の自画像から。 自画像 27.2×22…

レオナルド vs ミケランジェロ どちらが勝ったと言えるのか

レオナルド・ダ・ヴィンチの『アンギアーリの戦い』と、ミケランジェロの『カッシーナの戦い』は、フィレンツェの同じ宮殿の同じ部屋に、同時に描かれるはずの壁画であったが、両者とも作品は残っておらず、多くの詳細がいまだ謎のままである。その謎の中で…

フェルメール『絵画芸術』を模写してみました

あのダリが、世界が終るとしてただ一つ救える絵画があるとしたらどれを選ぶかとの問いに即答してあげ、描いた画家自身も終生手元に置いていたフェルメールの『アトリエ(絵画芸術)』を模写しました。 フェルメール『アトリエ(絵画芸術)』模写 72.7×60.6㎝…

画集『福本晋一 遠い街』発売中です

画集作ってみました。 (この画集はヤフオクで出品しています→こちら) 苦労したのは、作品選び。いちおう、作品集としてまとまりが必要かなということで『遠い街』というテーマというか、コピーつくってそれを基に掲載する作品を選んでみたのですが、このテ…

レンブラント『ユダヤの花嫁』を模写してみました

レンブラントの最高傑作という声もある『ユダヤの花嫁』と『読書するティトゥス』を模写しました。 欧米で古典絵画の美術館を巡っていて、同じような絵ばかりにあくびが出始めたとき、突然ハッとさせられる絵に出会う、と、それはたいていレンブラントの絵で…

個性・スタイルはどうすればできるか

最近つくづく思うのは、当たり前のことかもしれませんが、「今の自分以上の作品は描けない」ということです。エンターテインメントの作品なら別かもしれませんが。 「今の自分」というのは、今の自分の「状況、環境、感情、こだわり、才能、体力などなど」す…

絵画にタイトルなどいらん

新作を描くたびに、私はタイトルに悩みます。私はどうも自分で思うに 絵画にタイトルなんかいらん と考えているところがあるようです。谷内六郎さんの絵のようにタイトルと絵でひとつの作品なんて例外はありますけど。 音楽なんかもいわゆる純粋芸術の音楽な…

芸術家に必要なものは感性より虚無

芸術家に一番必要なものは何か? それは、 欠損の感覚だと思う。『虚無』と言いかえてもいいかもしれない。 多くの人は芸術家に一番必要なものは「豊かな感性」というかもしれない。確かに『感性』は必要だ。しかし『感性』など早い話、誰でも持っているので…

『福本晋一展』やっていただいてます in 西脇市岡之山美術館

2017年の8月7日から8月26日まで、西脇市『日本へそ公園前』駅のまん前にある西脇市岡之山美術館にて、『福本晋一展』を開催してもらっております。もちろん初の個展。とてもうれしいです。関係者の皆様ありがとうございます。 出品は油絵ばかりで25作、う…

レオナルド・ダ・ヴィンチ 本当の自画像

これはあまりに有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの顔ですが、実はこのレオナルドが描いたオッサン、いやデッサンが本当にレオナルドの自画像なのか証拠は何もない。「わしの顔」なんてどこにも書いていないのだ。いかにも偉人の肖像にふさわしいということで…

フェルメール『デルフトの眺望』を模写してみました

念願のフェルメールの大作『デルフトの眺望』を模写しました。もちろんほぼ原寸大で。オリジナル含め、さすがに今まで描いた油絵の中で一番時間かかりました。以下、掲載写真は、今回の模写のものです。 F50号(91×116センチ)。現物はもう6センチ高さがある…

第10回西脇市サムホール大賞で賞をいただきました

このたび、第10回西脇市サムホール大賞で、準大賞をいただかせていただきました。 詳細は、下記の大賞展のホームページ(こちら)でごらんいただければ幸いです。 廃線 15.8×22.7㎝ 油彩 皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございます。 しかしうれしいの…

岡本太郎「傷ましき腕」論

1.傷口としての作品 もし私は世界で一点の絵画を選べといわれたら岡本太郎の「傷ましき腕」をあげる。実は岡本さんの絵は「痛ましき腕」を除いてそんなに好きではないのだが。 事実、この「傷ましき腕」一点だけが彼の絵画作品のなかでは異質なのだ。この…