ある幻想画家の手記

絵画、芸術について思いついたことを書き記してます。画廊はこちら『第三都市幻想画家 福本晋一 ウェブサイト』 http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukusin/ 歴史・事件論の『たまきちの「真実とは私だ」』もやってます。https://gensougaka.hateblo.jp/ メールはshufuku@kvp.biglobe.ne.jpです。

10年ぶりの自画像

 私はあまり自画像は描きませんが、前描いたのがちょうど10年前の2012年だったので、ちょうど区切りもいいので描いてみました。自画像描いたら描いたでまた自分のこと何か分かるかもしれないとも思いまして。まず10年前、2012年の自画像から。

 自画像 27.2×22㎝ 油彩 2012年 
そしてこれが今回描いたもの。同じF3号サイズ。ただしキャンバスは手作りの荒目を使用。あとでサインの位置変えたんですが。
 

自画像 27.2×22㎝ 油彩 2022年

うーん、さすがに年とったよなあ。それはしょうがないとして、なんか疲れが出てる、憔悴してる感じ。これ描いたとき、特にそうだったのはあるかも。だから描きたくなった。しかし、年とったというより骸骨じみてきた感じがします。まあ、年とるということは骸骨になる方向へ近づいていくということですが・・・。

それとさすがに細かく描くことはしにくくなってきましたね。しにくいし、やりたくない。ならばもうフェルメールの模写なんて難しいのかも・・・。なんてたってフェルメールは43歳で死んだ若い画家ですからね。もっともフェルメールも30代後半では、細かく描くことはできにくくなっていたようで晩年の作品はディテールが荒いことで有名です。私は、彼がカメラ・オブスキュラを使って描くことによって、それで何か眼を悪くさせることがあったんじゃないかと疑っているんですが・・・。