宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』(2001年)は、高畑勲監督の『じゃりン子チエ』(1981年)のオマージュ作品なのだと思う。両親を失い(本当はどちらも失ったわけではないけど)、まだ小学生である主人公の少女が働かざるをえない宿命となり、いろんな怪物(『じゃりン子チエ』に出てくるナニワのオッサンたちも怪物みたいなもん)と出合いながらも、たくましく生きていく、という主筋も同じならば、チエのほうを千絵と書くと、名前も近い。髪の毛をひとくくりにしていて、そんなに美少女風に描かれてないところも同じだ。
これは宮崎監督のほうはかなり意識してやったんじゃないかと思う。それは以下の画像を比較してみれば分かっていただけるんじゃないかと思う。
とても偶然とは思えぬ。
ついでにこれも、吊り目、前髪パッツンで似ていると言ったら強弁なのだろうか。